【「フェアウェル」評論】心にずっと残る、深くて柔らかな余韻。またもA24が傑作を届けてくれた。
映画スタジオ「A24」作品には、新たな感覚で社会の片隅を照らし出すものが多い。中国系アメリカ人を主人公に据えた「フェアウェル」が描くのも、決して名ばかりの多様性ではなく、特定の文化に深く入り込んだところで生まれる個の物語だ。面白いことに我々はそこに差異を見出すのではなく、いつの間にか「彼女の物語」と自らの人生とを重ねずにはいられなくなっている。全編を織り成すナチュラルな語り口は、観客一人一人に向けた「あなたはどこから来て、今どこに立ち、どこへ向か 全文
映画.com 09月27日11時00分
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